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こんにちは,吉原です.


7月18日は海の日で祝日で大学が休みだったのですが,夢考房41号館を開けて一人換気の良い部屋でインジェクターの無効噴射試験を行っていました.

エコランカーに車載するときはバッテリーを電源として使っているのですが,長時間バッテリーを使っているとバッテリーの電圧はどんどん下がっていきます.
インジェクターは電気で動作しているので,バッテリー電圧が下がった状態で動作させると,本来燃料を吹いているはずの期間の中に吹いていない時間ができてしまいます.
その無効噴射時間をバッテリー電圧ごとに計測するのが目的です.


旧電装(2010年度製)ですが,安定化電源に接続し,安定化電源で電圧を変化させてあげて,その電圧ごとのインジェクターの燃料噴射量を上皿電子天秤で計測するという簡単な試験です.


簡単な試験とは言え,3月くらいから合計5回くらいやっているのですが,やっと精度良く計測できるようになりました.

まず,燃料チューブやエア加圧ラインがちょっとの風や振動で動いてしまうと,計測値がずれてしまうことです.
また,試験を行っていく中で燃料ビンのコックやフタのOリングの消耗,使用しているレギュレーターの圧力特性によるエア圧の変化など初めは測定値のバラツキが酷いものでした.
さらに,去年から疑いのあったインジェクターの漏れも発見できました.

これらが常に複合的に発生すると,燃費が安定して出ないのでエンジンの改良以前にこういった燃料ラインの徹底チェックは重要だと痛感しました.

試験では噴射量5g前後ですが,実際の走行の消費量もこれより少し多いくらいで,1g変化すると燃費に換算すると約600km/Lくらい差が出てしまいます.

初めのうちは2gもバラツキがありました.
Oリングやラインの交換,レギュレーターを2個付けることで圧力変動を軽減するなど,ひとつひとつ原因を潰して対策を行った結果,今では0.2g以内のバラツキに抑えることができたので良かったです.


今回取れたデータを活用して新型ECUに無効噴射時間の補正を加えていこうと思います.
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プロフィール
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エコランズ
年齢:
26
性別:
非公開
誕生日:
1997/05/01
趣味:
エコラン
自己紹介:
エコランプロジェクト とは
" クルマの省エネルギー化を追求する活動を行っているプロジェクトです "

1997年、自動車やエンジンに興味がある学生有志が集まり、省燃費競技大会へ参加することを目的に発足しました。
2001年には省消費電力競技大会World Econo Move への参加を開始して現在に至ります。

" エンジンエコラン " および " EVエコラン "専用の車両の開発を行うと共に、日本各地で開催される競技大会に参加しています。
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