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こんにちは,吉原です.

7月16日土曜日に内燃研究室でエコランのエンジンのベンチ試験を行いました.
試験目的は新型電装系の動作確認と吸気系の比較,時間があればA/Fフィードバックの調整を行うつもりでした.

前日からエンジンを運んで設置し,朝から回す予定だったのですが,自分の不手際のせいで貴重な時間を大きく失ってしまうことになってしまいました.幸いエンジンには何も問題なく動いてくれたので,救われました.

今年度に入ってからベンチ試験でのミスが多く,いつもはやらないようなミスが多い気がします.
意識して見ないと,見えていても認識できないということを痛感したので,複数人でチェックしたところも疑いの目で見るように意識を変えていかないといけないと思いました.


エンジンと動力系をつなぐチェーンの張りを調整している様子です.
2年の渋谷さんが新入生の中嶋君に指導しているところです.
1年生にとってエンジンの事がまだよく分かっていない時期のベンチ試験は結構退屈なものかもしれません.

自分も1年生だった頃は先輩方の作業を見ているだけでした.
しかし,常に興味を持って見ていました.
試験中は専門用語や初めて聞く言葉が飛び交います.
それを覚えたりメモして,帰って調べて「あの時言っていたことは,こういうことだったのか」と理解できたり,疑問符が増えて逆にもっと分からなくなったりします.

また,新しいパーツを導入した試験は,原因が分からない問題が発生しやすいので,その原因を自分なりに考えることと,問題が解決した場合はその解決した方法を覚えておいて欲しいです.

自分が現在エンジンを本格的に運用する立場になってから,トラブルに対応する機会が多く,その解決策の引き出しが多いことや,昔先輩方はどのように対応していたかを体験していることは大きな差になっています.


時間の関係からA/Fフィードバックの調整はできませんでしたが,電装系の動作確認と吸気系の比較はうまくできました.
電装系はシャシローラー上の試験同様,問題なく使えたので,7月24日の試走で試してみます.

吸気系の比較は,具体的には吸気管(アルミパイプ)を延長した場合と付けない場合の吸気の効率と特性を見ようと思い行いました.


リヤタイヤを避けるためにアルミパイプを曲げて作った吸気管です.
吸気管を長くとる分,吸気抵抗が大きくなるので管の内径を少し大きめに設定し,低回転側で慣性効果が大きくなるように設計しました.
管の長さを微調整できるように設計仕様より若干長目に吸気管長を取ってあります.


吸気管を取った場合はアルミスロットルレスボディのみとなっています.
今年度のスロットルレスボディの特徴は,去年までインジェクタが吸気ポートの延長に付いていたレイアウトを逆に取って,空気の通る方を吸気ポートと直線になるようにし,吸気ポートまでのストレート長を長くとるようにしました.

現在は試作品のアルミですが,来週には布ベークライトで加工し,吸気管内をフッ素コーティングしたスロットルレスボディが届く予定です.


吸気管がある場合とない場合の比較を行った結果,全体で7%ほど吸気管が無い方が良い結果が出ました.
設計より長さを長く取った分,狙った回転数より低回転側へ特性が変化し過ぎたことも影響があるかもしれません.
吸気の抵抗と効率のバランスを見て時間がある限り詰めたいと思います.
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プロフィール
HN:
エコランズ
年齢:
27
性別:
非公開
誕生日:
1997/05/01
趣味:
エコラン
自己紹介:
エコランプロジェクト とは
" クルマの省エネルギー化を追求する活動を行っているプロジェクトです "

1997年、自動車やエンジンに興味がある学生有志が集まり、省燃費競技大会へ参加することを目的に発足しました。
2001年には省消費電力競技大会World Econo Move への参加を開始して現在に至ります。

" エンジンエコラン " および " EVエコラン "専用の車両の開発を行うと共に、日本各地で開催される競技大会に参加しています。
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