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こんにちは,吉原です.


今年でオリジナルエンジンを本格的に運用し始めてから早5年目になります.

AlTiC搭載のカブエンジン

私は現在エンジン班リーダーを務めさせてもらっていますが,オリジナルエンジン黎明期を知らない世代です.
もちろん,その前のAlTiC世代のカブエンジンも完全に組み上がった状態を生で見たことがありません.

DOHC時代のオリジナルエンジン(2005年)

オリジナルエンジンを作るきっかけとなったカブエンジンの持つ2400km/lを超えるという目標は今も変わらず,今年の広島大会でもその記録を超えるよう取り組みました.
しかし,残念ながら今だ目標を達成するには至っていません.

この大きな目標と合わせて個人的に立てた目標は技術の維持と継承です.

ベンチ試験前(2006年)

私は大学1年目で初めて原動機付きの乗り物としてバイクを購入し,休日などに整備しています.
もともと入学当時はエンジンに関する知識は皆無でしたが,市販品のエンジンの形や構造を見ることで疑問に思うことがあったら調べたりして,新しい発見やアイデアが生まれ,その知識をエコランの活動にもフィードバックしてきた経験が多いです.
その点では技術の維持に心掛けてきたと思います.
まだまだ知らないことが多く,日々勉強ですが...

ベンチ試験(2006年)

しかし,最近思うことは技術の継承をすることです.
高校からエコランをやってきた人やエンジンをたくさん触ってきて詳しい人がエコランに参加することは良くあることですが,それがいつまでも続くわけではありません.

私もそうですがエンジンを全く知らない凡人でも,現在エコランプロジェクトが持っている技術を維持できるような体制やシステムを作らなければいけないと感じています.
そうしなければ,突発的に良い記録が出る年があっても何年後かに衰退してしまうからです.

凡人の私でも趣味が功を奏してうまくエコランにフィードバックできていますが,いつまでもそれが続くわけではありません.

ベンチ試験(2009年)

今年は余り新しいものを作らず検証の年にしようということだったので,可能な限りベンチ試験やシャシローラ試験,北中試走などで行った活動を報告書という形で残してきたつもりです.
しかし,自分の経験からも言えることですが,ものづくりという活動は実際に手で触れて,目で見て,頭で考えないと知識経験や新しい発想が得られにくいということです.

ベンチ試験(2009年)

報告書という形で残すことも大事ですが,もっとエンジンに触れる機会を増やさなければいけないと思っています.特に新入生に体験してほしいです.
どうしても新しいものを製作するときは人数が必要なのですが,評価の段階に入ると少数で取り組むことが多くなってしまうので,忙しい人とそうでない人の温度差ができてしまいます.
最近は製品のブラックボックス化や高度化が進んだせいか,機械に触れる機会が少なく,工具の使い方もうまく知らないという人も多いので,ますます重要になってきていると思います.

茂木大会(2004年)

オリジナルエンジンはこのまま運用を継続していきますが,それにばかり目を奪われ過ぎて「井の中の蛙」になってはいけないと思います.

夢考房はモチベーションの高い人にはオープンで色々な形で支援してくれる活動場所なので,少し先のエコランプロジェクトの在り方も考えながら下準備だけはしておこうかと考えている今日この頃です.

長々とすみませんでした.
コラムの方に書けばよかったですね(汗
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プロフィール
HN:
エコランズ
年齢:
26
性別:
非公開
誕生日:
1997/05/01
趣味:
エコラン
自己紹介:
エコランプロジェクト とは
" クルマの省エネルギー化を追求する活動を行っているプロジェクトです "

1997年、自動車やエンジンに興味がある学生有志が集まり、省燃費競技大会へ参加することを目的に発足しました。
2001年には省消費電力競技大会World Econo Move への参加を開始して現在に至ります。

" エンジンエコラン " および " EVエコラン "専用の車両の開発を行うと共に、日本各地で開催される競技大会に参加しています。
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